社会不適合者の戯言

主にポケモンのダブルレートやWCSレートの構築記事を書きます。

我在決定日本最佳人選的比賽中喪命

本拠地、自宅で迎えた日本一決定戦
先発トゲキッスガオガエンが急所で倒れ、後発も勢いを見せず惨敗だった
部屋中に響く両親のため息、どこからか聞こえる「今年は1400台だな」の声
無言で帰り始めるポケモン達の中、昨年の世界大会出場者STICKは独りベンチで泣いていた。
WCSで手にした栄冠()、喜び、感動、そして何より信頼できるポケモン・・・
それを今の8世代で得ることは殆ど不可能と言ってよかった
「どうすりゃいいんだ・・・」STICKは悔し涙を流し続けた
どれくらい経ったろうか、STICKははっと目覚めた
どうやら泣き疲れて眠ってしまったようだ、冷たいベンチの感覚が現実に引き戻した
「やれやれ、帰ってSDをしなくちゃな」STICKは苦笑しながら呟いた
立ち上がって伸びをした時、STICKはふと気付いた

「あれ・・・?お客さんがいる・・・?」
ベンチから飛び出したSTICKが目にしたのは、外野席まで埋めつくさんばかりの観客だった
千切れそうなほどに旗が振られ、地鳴りのように麻布の校歌が響いていた
どういうことか分からずに呆然とするSTICKの背中に、聞き覚えのある声が聞こえてきた
「STICK、急所練習だ、早く行くぞ」

声の方に振り返ったSTICKは目を疑った
「ト・・・トゲキッス?」

「なんだデブ、居眠りでもしてたのか?」
「カ・・・カイオーガ?」

「なんだSTICK、かってにカイオーガを引退させやがって」
レックウザ・・・」

STICKは半分パニックになりながら3DSを見上げた
カイオーガ レックウザ トゲキッス ツンデツンデ カプ・コケコ ガオガエン
暫時、唖然としていたSTICKだったが、全てを理解した時、もはや彼の心には雲ひとつ無かった
「勝てる・・・勝てるんだ!」
デデンネからグラブを受け取り、グラウンドへ全力疾走するSTICK、その目に光る涙は悔しさとは無縁のものだった・・・

翌日、ベンチで冷たくなっているSTICKが発見され、吉田と村田は病院内で静かに息を引き取った